資料区分 県史複製
請求番号 H45-2-5近世
文書群名 黒沢重明家文書
伝存地 多野郡上野村楢原
出所 多野郡上野村 黒澤重明家
地名 甘楽郡白井村/甘楽郡楢原村/南甘楽郡楢原村/南甘楽郡上野村/多野郡上野村(明治29年~)/多野郡上野村楢原
旧支配 幕府領
役職等 白井村名主、白井関所番頭
歴史 白井村は楢原村の枝郷であり、十石街道沿いにあり、信濃国と境を接し山中領・武蔵国秩父郡の出入り口になることから市場が開かれ、関所が置かれた。▼十石峠の信州筋取締りのために設けられた。番頭黒沢氏と白井村百姓が交代で勤める番人がおかれた。▼通行人としては善光寺参詣人・山稼人・金銀山稼・米商人・馬喰などであった。▼信州から米や雑穀などの商人が入り、山中領や秩父の商人も集まった。米問屋は7軒あり、商人を泊める宿屋・造り酒屋などもでき、市日には1日101頭もの馬が往来し、白井宿として賑わった。
数量 49
年代 延宝5(1677)年~文久2(1862)年
構造と内容 年代のわかる最も古い文書は、延宝5(1677)年の「〔信州より山中領への雑穀売り日限に付達書〕」、次いで貞享2(1685)年の「差上ケ申一札之事(御巣鷹山取締り並び御鷹見請証文)」である。▼本文書群は、近世の楢原村枝郷白井村の名主黒澤家に伝わる名主文書である。名寄帳や石高帳など年貢に関する資料がある。▼特徴として、同所に白井関所が置かれ同家が関所の番人を務めていたことから、その関係資料が多数存在することが挙げられる。当時の白井関所を知る上で重要な資料であるといえる。▼御巣鷹山の御鷹見衆に関する文書もある。
検索手段 『群馬県史収集複製資料』第2集、インターネット検索目録
関連資料 同家に関する当館所蔵資料は、マイクロ収集文書「多野郡上野村黒澤右京家文書」(PF0303)がある。ほかに同じ楢原の資料として、マイクロ収集文書「多野郡上野村高橋正佳家文書」(PF0304)、県史複製資料「黒澤定彦家文書」(H45-2-4近世)などがある。また、図書に『近世山村地域史の研究』佐藤孝之著(吉川弘文館)など。(参考文献:『角川日本地名大辞典』10[群馬県]、『群馬県の地名』[日本歴史大系10]『上野国郡村誌』、『上野国郷帳集成』など)
利用上の留意点 本資料は撮影による収集資料であり、閲覧は焼付製本による。
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