資料区分 古文書
請求番号 P8311
文書群名 黒岩英夫家文書
伝存地 沼田市屋形原町
出所 沼田市 黒岩英夫家
地名 利根郡屋形原村/利根郡川田村大字屋形原字笹尾(明治22年~)/沼田市屋形原町笹尾(昭和29年~)
旧支配 沼田藩領/沼田県(明治4年~)/第一次群馬県(明治4年~)/熊谷県(明治6年~)/第二次群馬県(明治9年~)
歴史 屋形原村は、子持山の北東部、利根川の上流右岸の段丘上に位置する。村高は「寛文郷帳」では297石余、「元禄郷帳」では571石余、「天保郷帳」「旧高旧領」ともに571石余。▼なお寛文2年(1662)の真田氏検地では村高1,381石余に打ち出され、同氏改易後、貞享3年(1686)の酒井氏検地で571石余となる。▼幕末の改革組合村高帳では、糸井村寄場組合に属し、高571石余。家数146。
伝来 昭和57年11月、黒岩英夫氏より当館へ寄託。平成29年度寄贈。
数量 14256
年代 元禄4年(1691)~昭和38年(1963)
構造と内容 黒岩家文書は、1万数千点に及ぶ文書群である。黒岩家に伝存した近世から近現代に至る屋形原村の村政資料、および黒岩家の家政資料が中心である。▼黒岩家は近世から昭和30年代まで、代々黒岩佐太夫を襲名しており、黒岩佐太夫の名の差出・宛名の資料が公私にわたり多く伝存している。▼黒岩家の経営に関わる文書が多くを占め、近世以来の煙草、繭・蛹などの経営が、大福帳や、書状などから伺える。明治以降は林業経営にも携わった。▼沼田藩との関わりをうかがわせる達状や、書状・書簡類などの多くは利根・吾妻の各村々、沼田・大間々・白井・八崎・前橋・桐生・横浜などの県内外の繭・蛹に携わる人々とのやりとりである。江戸や横浜からの洋銀相場や商いの報告や、ほかにも様々な受取(請取)・覚類・書付類がある。▼村政に関しては、利根郡川田村川田村長などを歴任した頃の役場関係資料などで、数量はさほど多くない。▼家政関係では借用証文や暦や教科書、書簡類が中心である。また、神農感応丸などの薬の効能書や、昭和20年代発行の検定教科書などもある。
関連資料 生方芳政家文書(H5-45-1近世)、生方満太郎家文書(H5-45-2近世)、屋形原町区有文書(H5-45-3近世)など。(参考文献:『角川日本地名大辞典』10[群馬県]、『群馬県の地名』[日本歴史大系10]『上野国郡村誌』、『上野国郷帳集成』など)
利用上の留意点 「群馬県立文書館における特定歴史公文書等以外の文書の取扱いに関する要綱」第5条(利用の制限)及び「群馬県立文書館における特定歴史公文書等以外の文書の閲覧制限基準」第2(非閲覧文書の指定事項)により閲覧が制限されている文書は本目録から除外した。
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