資料区分 古文書
請求番号 P0010
文書群名 栗間良輔家文書
伝存地 前橋市
出所 前橋市 栗間良輔家
地名 前橋町
旧支配 前橋藩領(松平大和守家)/前橋県(明治4年~)/群馬県(明治年~)/熊谷県(明治6年~)/群馬県(明治9年~)
役職等 松平大和守家家臣(前橋藩・川越藩ほか)、会所組10石2人扶持、小役人取立 12石3人扶持、大役人取立、番外取立、四番組頭など。
歴史 栗間家の出自は越前国北之庄(現在の福井県福井市)の周辺あったようで、寛永年間に勝山藩主松平定基に仕えたとされる。以後明治維新に至るまで松平家に仕えた。
伝来 加藤清正書状4点については、同じ旧前橋藩士下川家より譲られたものと伝わる。
数量 502
年代 元徳元年(1329)~昭和43年(1968)
構造と内容 本文書群は、?栗間家に関わる文書ではないが、当家に伝来した資料群(栗間家伝来文書)と、②前橋藩士栗間家に関わる資料群(栗間家文書)に分けられる。▼①栗間家伝来文書(約60点):文禄~慶長期の書状5通を含む加藤清正関係資料6点(№1~6)。前橋藩家老下川家に宛てられたものである。▼本阿弥家が発給した鑑定書など刀剣に関係する文書約40通。新田義貞にまつわる刀剣についての資料が多く、年代も鎌倉期~江戸期と幅広い。▼徳川綱吉黒印状(№13)の宛は武蔵国岡部に陣屋を構えていた安倍摂津守である。端午の節句で義貞にまつわる刀剣を献上したことへの礼状である。▼▼②栗間家文書:江戸時代の書状は、嫁ぎ先からなど家族同士のやりとりが多い。▼また藩士だけに江戸時代の剣術の稽古が盛んであったようで、剣術や武具に関する書状・書付が多いのも特徴である。▼前橋藩関係文書は、一刀流に関する血判の起請文が19点(№370~388)あり、前橋藩士と思われる人物約1,500名の諱(いみな)・花押が確認できる貴重な資料である。▼「惣御験御看板帳」(№285)は前橋藩松平家家中におけるそれぞれの役職の旗・陣羽織・陣幕などのデザインを詳細に描いた資料である。▼栗間氏などが作成した前橋藩の役職に関する書付も多数残されており、その実情を知る手がかりとなりえようか。(№416~421、442、490など)。▼栗間氏は幕末に相州大津陣屋に出向していたようで湾岸防備・兵書などの資料も散見する。
検索手段 栗間良輔家文書目録、インターネット検索目録
関連資料 当館収蔵マイクロフィルム収集文書「前橋藩松平家記録」(PF811)、前橋関係の翻刻『前橋藩松平家記録』全40巻(前橋市立図書館)。▼『結城松平家と家臣団』稲葉朝成著(2015年)。『前橋藩御用留』(しみの会)。▼前橋藩士関係としては、鹿沼誠家文書(P08809)、川木敏夫家文書(P8712)、和田正雄家文書(P8808)、八木健次家文書(P09702)、多加谷敏則家文書(P1108)、若林茂生家文書(P01207)、豊田芳郎家文書(P08107)、寒河江家文書(PF8407)などがある。(参考文献:『角川日本地名大辞典』10[群馬県]、『群馬県の地名』[日本歴史大系10]『上野国郡村誌』、『上野国郷帳集成』など)
利用上の留意点 「群馬県立文書館における特定歴史公文書等以外の文書の取扱いに関する要綱」第5条(利用の制限)及び「群馬県立文書館における特定歴史公文書等以外の文書の閲覧制限基準」第2(非閲覧文書の指定事項)により閲覧が制限されている文書は本目録から除外した。
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