資料区分 マイクロ
請求番号 PF0005
文書群名 吾妻郡中之条町 一場家文書
伝存地 吾妻郡中之条町
出所 吾妻郡中之条町 一場家
役職等 真田家家臣、狩宿関所番(幕臣)
歴史 一場家の祖先には、真田幸綱が岩櫃城を攻略した永禄6(1563)年に右京進(「加沢記」)、天正11(1583)年に一場源七郎(「真田遺文 真田編一」)、右京進(一場家文書)などがいる。▼近世の一場家は、天正18(1590)年、真田信之が沼田城主に就くと、吾妻郡の代官として働き、元和元(1615)年の岩櫃城廃城により、城下の平川戸から原町(現・東吾妻町)へ移った。▼天和元(1681)年の真田氏改易後、幕府代官支配になったとき、旧沼田藩士の一場・片山・信沢・大塩(宝永7年からは栃原に交代)の4人が関所番に起用された。勤務の形態は、半月ずつの一人勤めであったが、慶応3年には二人制となった。狩宿関所は、沓掛方面から草津への入湯客取締りを担っていたが、明治2年に撤去された。(参考「一場家文書について」藤井茂樹・宮崎真砂代)
伝来 本文書群の旧所蔵者である一場健氏が、存命中に実姉である狩野氏に管理を任せた資料である。その内の一部は、現在中之条町歴史民俗資料館に収蔵(撮影当時)。
数量 384
年代 天正11年(1583)~明治5年(1872)
構造と内容 一場家は、江戸時代に狩宿関所の関所番を勤めた家の一つであり、狩宿関所関係資料がまとまってのこされている。具体的には、関所手形を含む関所の通行関係資料など狩宿関所の様子を伝える資料が含まれている。狩宿関所およびその関所番の概要を知る上で貴重な資料である。中之条町指定重要文化財。
検索手段 吾妻郡中之条町一場家文書目録、インターネット検索目録
関連資料 一場家文書(中之条歴史民俗資料館所蔵分*撮影当時、PF0302)、栃原まつ江家文書(FP9903)、栃原仙次郎家文書(FP9904)、片山喜四郎家文書(FP0004)など。同家の県史収集複製資料「一場健家文書」(H60-2-1近世)など。▼狩野氏による『吾妻路の歴史散策』平成5年、『吾妻路の歴史散策その二』平成6年など。▼(参考文献:『角川日本地名大辞典』10[群馬県]、『群馬県の地名』[日本歴史大系10]『上野国郡村誌』、『上野国郷帳集成』など)
利用上の留意点 一場家文書には、一部中之条町歴史民俗資料館が収蔵しているものがあり(当時)、撮影を別に行っている。FP0005とFP0302をあわせて一文書群となる。文書番号はFP0005とFP0302が通し番号となっている。
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