資料区分 |
古文書 |
請求番号 |
P09904 |
文書群名 |
高橋仙次郎氏収集文書 |
伝存地 |
前橋市 |
出所 |
群馬県前橋市城東町 田村あい子家 |
地名 |
前橋諏訪町/東群馬郡前橋町/前橋市城東町 |
旧支配 |
第2次群馬県(明治9年~) |
役職等 |
交水社経営 |
歴史 |
田村家は明治26年(1893)6月(一説に20年6月。文書からもその頃から製糸関連の仕事に携わっていたと思われる)に当時の旧諏訪町(現、城東町)に田村新三郎が製糸所を開業。工場規模は明治32年11釜、女工13、明治42年、男工4、女工52、人夫男1、蒸気1、5馬力。 |
伝来 |
古物商を営んでいた高橋氏が田村家に伝来した文書群を道具類といっしょに田村家から購入した。購入文書のうち、1部(三分の一)は会津の古物商が高橋氏から購入し、同志社大へ売却したという記載が古文書管理台帳に見える。▼平成11年(1999)当館へ寄贈された。 |
数量 |
41 |
年代 |
明治39(1906)年~昭和28(1953)年 |
構造と内容 |
明治から大正・昭和戦前期にかけての田村家の家計及び会社経営に関する金銭帳簿類を中心とした史料群である。▼№19・14・15・16・17・21・7・12・26・18・8・9・5・4・11・10は大正期~昭和初期までの項目別の金銭出納簿。会社経営に関する項目が多いが、児童費・家事費・交際費など私的な収支関係を示す項目もあり、公私にわたる金銭の帳簿と考えられる。▼№39・40・38は交水製糸株式会社の記載が標題にあり、昭和14・15・16年度の交水社関係の項目別の金銭帳簿である。№32は昭和22~23年、№31は昭和26年の交水社関係の項目別の金銭帳簿とみられる。▼№42・25・24・20・13・27・6・23・2・1・28・30は、「金銀(銭)出納簿(帳)」と呼ばれる標題の帳簿が多く、項目別でなく、日ごとに支出・収入等を記載する形式の金銭帳簿である。年代は明治39年度、大正12年~昭和20年代まで比較的連続して残されている。生計費とみられる支出が多く、詳細に衣食住等の品目も記載されている。例えば、「うなぎ」「てんぷら」「さしみ」「牛肉」「レコード」など当時としては裕福な生活ぶりをうかがわせる品名が多く記載されており、興味深い。なお№30は、昭和25~28年の交水社を中心にしながらも生計費も記載した帳簿である。▼№22・41・29・34・3・35・36・37は交水社など会社関係の史料で、工女ごとの繰糸量・病休者報告・工女月別点数表など生産管理に関わる史料が残されている。 |
検索手段 |
高橋仙次郎氏収集文書目録、インターネット検索目録 |
関連資料 |
田村あい子家文書(P08506)、宮内次郎氏収集文書(P00801)の日記、東京大学経済学図書館・経済学部資料室の交水社資料 |
利用上の留意点 |
特になし。 |