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第3号（1830年11月18日付）

Pl.5　《映った影（図2）》　Les ombres portées. (Planche. 2.)　JJ. グランヴィル、リトグラフ・手彩色

　『ラ・カリカチュール』におけるグランヴィルの最初の作品。連作の第2号である。4人の登場人物の背景にはそれぞれ影が映し出され、異なるモノの姿が出現している。影は隠された真実を暴く特性を持つ。一番右の人物は聖職者であり、影は七面鳥を示している。七面鳥はしばしば欲張りで愚かな鳥と見なされることがあり、若者の知的・道徳的発達を妨げる有害な影響の比喩に使われる。旧体制の服を身にまとう男性は過激王党派であり、貴族院議員を世襲にしようと目論む「ブタ」として描かれている。検閲の象徴である鋏を持った人物の影は悪魔である。振り返って自分の影を見ている薬剤師は、これらの「真実」を直す人物として連作の最後に登場する。実体と影は総じて、当時の政治的出来事の特徴を示している。